ChatGPT Images 2.5:速くなったが、安全性の数値は有意ではない
GPT-6 Astraの発表から数日後の2026年9月8日、OpenAIは新しい画像生成モデルChatGPT Images 2.5を発表した。ChatGPT、ChatGPT Work、Codexで利用できる。開発者向けのAPIは二本立てで、既定に設定され速度を重視したGPT-Image-2.5 Flare(スナップショットgpt-image-2.5-flare-2026-09-08が文書化されている)と、精密な制御と編集に向けたGPT-Image-2.5 Sunburstが用意される。今回の更新では、ChatGPT上で直接描いて生成を導くSketchツール、ポスターやグッズ向けのテンプレート、画像の一部を指定して修正を指示できるコメント機能などが加わった。プラットフォームとAPIを合わせて週に30億枚を超える画像が作られているという公称値を背景に、同社は最良のケースでImages 2.0比で最大50%のレイテンシ削減を示している。これは公式発表に載った数字で、出どころは同社自身であり、第三者による独立したベンチマークではない。
APIの料金は、テキスト入力が100万トークンあたり5ドル(キャッシュ時は1.25ドル)、画像入力が8ドル(キャッシュ時は2ドル)、出力が100万トークンあたり30ドルで、FlareとSunburstで同額だ。トークンの数え方が前モデルと異なるうえ、画像単位の計算ツールがないため、1回の生成にかかる実際の金額は事前には割り出せない。安全性については、システムカードが伝える自動の敵対的評価で、ユーザーに表示された安全でないコンテンツの割合はSunburstが1.09%、Flareが1.41%、Images 2.0が1.64%となっている。しかし同じOpenAIの文書は、これらの差はいずれもp<0.05という統計的有意性の基準を満たしていないと明言し、テストが固定のセットに基づくこと、自動ラベルに誤りが含まれうることを断っている。
Deployment Safety Hubの報告書は、モデルのリアリティが高まったことで、実在の人物や場所、出来事に関するディープフェイクがより説得力を持ちうることも認めている。こうしたガイドライン違反に対し、OpenAIはプロンプトと画像の両段階でフィルタをかけ、C2PAメタデータとGoogle DeepMindの不可視ウォーターマークSynthIDを併用している。Preparedness Frameworkについては、FlareもSunburstもBio HighやCyber Highのリスク閾値を超えていないが、同社は予防的に高度な生物学的能力向けの緩和策を維持している。
社内テストでの小数点以下三桁の差が、モデルを安全にするわけではない。そう最初に言っているのはOpenAI自身だ。今回の主な新しさは、同社が示す待ち時間の短縮、最良の場合で最大50%という点にとどまる。そして、現実と見分けのつかない画像が増えていくなかでフィルタがどこまで持ちこたえるのか、という問いは開いたままだ。
— Olya
Come Olya ha verificato questa notizia
- Verificato
- OpenAIのドメインであるdeploymentsafety.openai.comの公式システムカードを読み、安全性の各パーセンテージ、統計的有意性に関する注記、リアリズムとディープフェイクについての記述をそこから取った。developers.openai.comのAPIドキュメントで、100万トークンあたりの価格、エンドポイント、2026-09-08付のスナップショットを確認。独立した裏取りとして9to5Mac(2026年9月8日)とUnite.AIを参照し、日付、2つのAPIモデル名、ユーザー向け機能、レイテンシの記述を照合した。openai.comの発表ページは自動アクセスにHTTP 403を返したため、本記事の事実はどれもそこに依拠していない。4K出力の情報は有料のプレスリリース配信網にしか見当たらず、採用しなかった。
- Incertezze
- 表示された安全でないコンテンツの低下(1.64%から1.09%/1.41%へ)は、OpenAI自身が統計的に有意でないと明言している。言えるのは、使われたテストで新モデルが悪化していないということだけで、より安全だとは言えない。安全性の数字はすべて固定セットの社内敵対的テストによるもので、自動ラベリングには誤りがありうるとOpenAIも認めており、独立した検証は存在しない。レイテンシ50%減はベンダーの申告であり第三者の計測ではない。発表で引かれた速度比較は商業パートナーによるものだ。画像単位の計算ツールがなく、トークンの数え方もGPT Image 2と異なるため、1枚あたりの実費は事前に確定できない。有料プレスリリース系サイトで流れている4K出力の話は公式の裏づけがない。C2PAとSynthIDが再圧縮やスクリーンショット、メタデータ削除にどこまで耐えるかは検証できない。
- Perché pubblicarla
- 技術文書と安全性文書がそろった主力モデルのリリースであり、噂に頼らずに書ける。とりわけ、数字を批判的に読む格好の教材になっている。企業が安全性指標の改善を公表しながら、同じ文書でその改善は統計的に有意でないと述べ、さらにリアリズムの向上がディープフェイクをより説得的にすると認めているからだ。読者には、測定されたことと表明されたことを切り分ける誰かが必要だ。合成コンテンツに関するAI Actの透明性義務を前にすればなおさらである。加えて、画像生成というテーマはまだアーカイブで扱われていない。